歯列矯正をしたいけれど、まとまった費用が用意できずに諦めていませんか。百万円前後かかることもある矯正治療ですが、支払い方法を工夫することで、治療のハードルを大きく下げることが可能です。ここでは、高額な費用を乗り越えるための具体的な五つの方法をご紹介します。一つ目は「デンタルローン」の活用です。これは、信販会社が治療費を立て替え、患者さんは月々分割で返済していく仕組みです。一度に大きな金額を用意する必要がなく、月々の負担を抑えながら治療を始められるのが魅力です。金利はかかりますが、比較的長期間での返済計画が立てられます。二つ目は、クリニックが独自に設けている「院内分割払い」です。これは、クリニックに直接、治療費を分割で支払う方法で、多くの場合、金利がかからないのが最大のメリットです。ただし、支払い期間は治療期間内と定められていることが多く、月々の支払い額はデンタルローンより高くなる傾向にあります。三つ目は、「医療費控除」の制度です。噛み合わせの改善など、機能的な問題を解決するための矯正治療は、医療費控除の対象となる場合があります。確定申告をすることで、所得税の一部が還付される制度で、家計の負担を軽減できます。対象になるかどうかは症例によるため、まずは医師に相談してみましょう。四つ目は、「部分矯正」を検討することです。奥歯の噛み合わせに問題がなく、前歯のガタつきだけが気になる場合などは、治療範囲を限定した部分矯正が可能なことがあります。全体矯正に比べて費用も期間も大幅に抑えることができます。最後に、「モニター制度」を探してみるのも一つの手です。クリニックが症例写真やアンケートへの協力を条件に、治療費を割引する制度です。募集は不定期かつ条件が合致する必要がありますが、費用を抑えるチャンスになります。これらの方法を組み合わせ、自分に合った支払いプランを見つけることで、憧れの歯並びへの道は決して閉ざされることはないのです。
高額な歯列矯正費用を乗り越える五つの方法