歯列矯正を始めようと考えるとき、多くの方が気になるのが「どれくらいの頻度で歯医者さんに通わなければならないのか」という点でしょう。仕事や学業、プライベートな予定との両立を考えると、通院頻度はクリニック選びの重要な要素にもなります。歯列矯正の通院頻度は、主に使用する装置の種類によって大きく異なります。最も一般的なワイヤー矯正の場合、通院は月に1回程度が目安となります。これは、歯に装着したブラケットに通されたワイヤーを調整し、歯を動かすための力を適切にコントロールするために不可欠なステップです。毎回の通院では、歯科医師が歯の動き具合をチェックし、ワイヤーを締め直したり、新しいワイヤーに交換したりします。また、装置の周りのクリーニングや、虫歯、歯周病のチェックも同時に行われます。この月1回の定期的な調整を怠ると、歯が計画通りに動かなかったり、予期せぬ方向に動いてしまったりする可能性があるため、非常に重要なのです。一方、透明なマウスピースを交換していくことで歯を動かすマウスピース矯正(インビザラインなど)の場合、通院頻度はワイヤー矯正に比べて少なくなります。一般的には、1.5ヶ月から3ヶ月に1回程度の通院が目安です。これは、一度の通院で数週間から数ヶ月分のマウスピースをまとめて受け取り、患者さん自身が決められた期間で交換していくという治療スタイルだからです。通院時には、歯が計画通りに動いているかの進捗確認、歯とマウスピースの適合状態(フィット感)のチェック、そして次の段階のマウスピースの受け渡しが行われます。通院回数が少ないことは大きなメリットですが、その分、日々の装着時間を守り、決められたスケジュールでマウスピースを交換するという自己管理が治療の成否を大きく左右します。また、どちらの矯正方法でも、歯を動かす「動的治療期間」が終了した後の「保定期間」には、後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)のチェックのために、3ヶ月から半年に1回程度の通院が必要になります。ご自身のライフスタイルに合った治療法を選ぶためにも、まずはカウンセリングで通院頻度の詳細を確認することが大切です。
歯列矯正の通院頻度はどれくらい?